今度はあなたからプロポーズして
「恭一は、私のこと好き?」
「はぁ!?」
いきなりの突拍子もない問いに、
恭一は唖然とした。
「ねぇ、私のこと好き?」
「どうなの?」
久々に海を見て高揚してるのか
何かの尋問なのか
恭一は留美の執拗さに屈して、
「す、好きだよっ」
と照れながら赤面して言うと、
「アハハ、そう!好きなんだ!」
と留美は途端に足をバタつかせて
笑い飛ばした。
「な、何だよ、訳わかんねぇ」
と恭一がふてくされると、
「あ、ゴメン、ゴメン
なんか、笑えた!」
と恭一の機嫌を取り直すと、
急に真顔になって、
留美は自分の素直な気持ちを告げた。