今度はあなたからプロポーズして
再会…………(恭一と奈々)
「誠に申し訳ありませんでした」
恭一はソファーから立ち上がると
武田と共に深々と頭を下げた。
恭一は武田の起こしたトラブルを
解決するべく池袋まで足を運んで
いた。
恭一は、印刷会社に勤務していて
所属は営業部だ。
去年から、主任に昇格している。
今日は武田が初めて受注を
受けた会社でカタログの
打ち合わせだったのだが、
先方が依頼した内容と食い違って
いた為に、
上司である恭一まで呼び出されたのだった。
幸い、恭一はジャケットにシャツ
というそれなりの格好だったので
途中でネクタイをあつらえてから
得意先に訪問していた。
上司である恭一の迅速な対応が
功を奏して事態はなんとか収束を
迎えていた。