今度はあなたからプロポーズして
約束…………(賢三と春江)
そういう付き合いが続いて、
半年くらい過ぎた頃じゃったかの
その日は春江の様子が
朝からおかしかった。
昼を過ぎる頃には
会話はほとんど無くなっていた。
わしは何か失礼な事でもしたかと
不安に駆られたが、
原因は別なところにあった。
「私…、
今度の日曜に、
お見合いをさせられるの…」
沈黙を破って、
春江は重々しく口を開いた。