今度はあなたからプロポーズして









「では、学校の先生になるという
 夢はどうなさるんです?

 諦めるのですか?」






「教育は何も学校でなければ
 できないってことではないわ。


 教師と生徒がいれば、
 河原だって公園だって
 立派な教室よ!」






必死に説得を続けたが、
春江は全く取り合う様子は無い。





しばらくの間、沈黙が続いた。





もう待ちきれんと言わんばかりに
春江はわしの前に正座して、
核心をついた。










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