今度はあなたからプロポーズして









翌朝、目覚めると
春江はまだ眠っていた。





わしは春江の寝顔を見ながら、
改めて昨夜の出来事を思い返すと
いろんな思いが交錯した。






(本当にすごいお嬢さんだな)






(これから新しい生活が始まる)






(若気の至りではないだろうか)






(今頃ご両親は
 探し回ってるのでは?)







だが、

【もう二度と春江を離さない】 





それだけは確かに
わしの心に芽生えていた。








< 92 / 202 >

この作品をシェア

pagetop