その音色はどこまでも美しく
「か、可奈……さん」
「私がみんなの好奇の目にさらされて恥ずかしい思いをしながら授業を受けている時に、あんたはお姉ちゃんと楽しくおしゃべりをしてコーヒーを飲んでいたわけだ、へー」
怒りからだろう、肩を震わせながら俺を睨みつけていた。
目が据わってますよ、可奈さん。
「いや、違うんだ!これは……、カウンセリング!そう、カウンセリングを受けていたんだよ!ですよね、頼子さん!?」
藁をもすがる思いで助けを求める。
すると頼子さんは俺を見てにっこりと笑った。
た、助かっ……。
「何のことだい?授業サボって暇だから話し相手になってくれと言ってきたのは君じゃないか」
「はい!?」
素知らぬ顔でいけしゃあしゃあと嘘をつく。
俺の期待していた答えと百八十度違うものだった。
「へー、そうなんだ。あんた、いい度胸してるわね」
可奈は姉の頼子さんの言葉を何の疑いもなく信じている。
た、助けを求める相手を間違えた……。
「私がみんなの好奇の目にさらされて恥ずかしい思いをしながら授業を受けている時に、あんたはお姉ちゃんと楽しくおしゃべりをしてコーヒーを飲んでいたわけだ、へー」
怒りからだろう、肩を震わせながら俺を睨みつけていた。
目が据わってますよ、可奈さん。
「いや、違うんだ!これは……、カウンセリング!そう、カウンセリングを受けていたんだよ!ですよね、頼子さん!?」
藁をもすがる思いで助けを求める。
すると頼子さんは俺を見てにっこりと笑った。
た、助かっ……。
「何のことだい?授業サボって暇だから話し相手になってくれと言ってきたのは君じゃないか」
「はい!?」
素知らぬ顔でいけしゃあしゃあと嘘をつく。
俺の期待していた答えと百八十度違うものだった。
「へー、そうなんだ。あんた、いい度胸してるわね」
可奈は姉の頼子さんの言葉を何の疑いもなく信じている。
た、助けを求める相手を間違えた……。