ラブ★シックネス
あんなに、先輩のことが大好きだったのにな。
こんなことで悲壮感が消え去るなんて、そこまでの気持ちだったのかもしれない。
だけど、そんな風に思いたくない。
確かにあたしは、先輩が好きだった。
「へぇ~?」
『~~っ。』
―…やっぱり、アイツのおかげなのかもしれないな。
ニヤニヤと笑ってこっちを見てくるアイツに、苛立ちがこみ上げつつも。
あたしの心は、重みが取れたような気がしていた。