ラブ★シックネス
アイツがあたしをしつこく追い掛けてきたのは、こういう訳だったんですね。
確かに執着心とかなさそうなアイツが、ここまで粘ってくるのは可笑しいと思ってたけど。
頼まれ事だったと考えれば、簡単に納得できる。
『あーもう、あたし、何かしたっけ。』
言いながら、髪を女の子であるまじきぐらいかきむしり、心当たりを頭の中から探り出していくあたし。
わからない。
わからないけど、とりあえずアイツへの変な気まずさはどこかへ飛んでいった。