ラブ★シックネス



がむしゃらに、シャーペンを握りなおした。



あたしの頭にあるのは、英語の長文なんかじゃなくて、アイツの存在。



…アイツは、ずるい。

あんなこと言われなければ、
あんな風に宣言されなければ、


あたしは、アイツのこと気にもしなかったはずなのに。



「…なんだけど。みぃちゃん、聞いてる?」

『聞いてるし!』



なんとなく、気まずかった。


だけどアイツはきっと、気まずいとかそんなの一切思ってなくて。

あたしだけなんだと思うと、やっぱりムカつく。



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