ラブ★シックネス



…それなのに、なんで。

なんでアイツは、あえて壊すような態度をとったの?



「…みぃちゃん。」



―…アイツが重たく、珍しく真剣な眼差しで口を開いた時。


場にはあまりにも似合わない、愉快な電子音が、なった。



「……。」



さすがのアイツも、一旦開かれた口を、閉じて。

ゆっくりと、音のした方向に顔を向ける。



音の出先は、奴の学習机。
机では、アイツの携帯が、キラキラと光りメールを知らせていた。



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