ラブ★シックネス
『…メール、見たら?』
アイツが携帯を視界に入れたまま、ビクとも動こうとしないから。
話し途中だったし、遠慮してるのかと思い、アイツにメールを見に行くよう促す。
―…けれども、アイツは。
無言でへラッとした笑顔を、見せるだけだったんだ。
『…颯?確認しないの?』
「……。」
『女の子からでしょ?』
大体わかるもん。
何回も見慣れてる、ピンクのライトのハートのイルミネーションは、女の子からだって。
それに、アイツの携帯に男子のアドレスなさそうだし。