ラブ★シックネス



それはまるで、いつもの完璧な笑顔が作り物で、こっちが本物だから気づいてと、訴えてるみたいで。



笑っているのに、泣いてるように見えたの。



「そうだね、確認しないと。

みぃちゃん、わざわざありがとう。」

『い、いいよ!』



思わず、声を張り上げていた。

その瞬間、一瞬だけ放心状態に陥ったようにアイツの笑顔が崩れ、呆然としたようにあたしを見つめていたけど。

気にせずに、あたしは言い進める。



< 146 / 248 >

この作品をシェア

pagetop