ラブ★シックネス



『メールなんて、見なくて良い!』

「みぃちゃん…?」



だって、あんな泣き顔みたいな笑顔を見せられたら、ほっとくわけにはいかないじゃない。



『大体、今アンタは、あたしに英語を教えなきゃいけないんだから。』

「……。」

『メールなんかしてる暇ないでしょ?』



思えば、アイツは昔からそうだった。


いじめられて何をされても、ヘラヘラしていて。
感情を取り繕うのが、得意で。

ムカつくぐらいに、器用すぎて。


あたしがいなきゃ、何もできないくせに。



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