ラブ★シックネス
なによ!なによ!
ちょっと顔が整ってるからって、男子のハートマークが許されるわけ?
だいたいっ!
『アンタに好意を抱かない女の子は、いくらでもいるし!』
そう言ってあたしは、アイツの方向へビシッと指を指す。
現に目の前に。あたしという存在が、何よりの証拠。
もはや、好意以前に悪意までも覚えてるんですが。
「えぇ~?」
そうやってアイツは困ったように眉を寄せるけど、それは演技に決まってる。
いつだってアイツは、余裕で溢れているんだ。