ラブ★シックネス
もしアイツの言葉が冗談ならば、あたしのも冗談で済むし。
…冗談じゃなかったとしても、アイツの真面目な話なんて聞きたくない。
だって、それこそ反応に困るもん。
だからあたしは、あえてアイツの違和感に、気づかないフリをしたんだ。
「そうなんだよね…。」
ポツリ、と。
口調こそは明るいけど、消えてしまいそうな声だった。
いつだかに見た、笑顔。
笑ってるのに、泣いてるような笑顔。
アイツが、痛々しく笑う。