ラブ★シックネス
なんとも言えない気分になり、アイツの声を聞こえなかったことにして、再び英語の問題を取り組み始めるあたし。
知らないもん。こんな空気。
こういう時、どんな態度をしたらいいかわからない。
ばっかみたいに、気の利いた言葉が出てこないんだ。
「……。」
アイツもついには、黙っちゃって。
あたしが問題に取り組む手を、見つめている。
暑い、アツイ、…熱い。
アイツの視線が、熱い。
自分の手のひらが、滲んでいくのを感じた。