ラブ★シックネス
その瞬間、やっぱりアイツの顔が一瞬だけ真っ白になって。
その後アイツはやっぱり、柔らかく、泣きそうに。
壊れそうな笑顔で微笑むんだ。
「…あ、小百合ちゃんからメールだ。」
『……っ。』
…いいよ。
無理して笑わなくたって、いいよ。
―…そんな顔するくらいなら、メールなんて見ないで。
『は、颯…!』
他の女の子のメールなんて見ないで。
『ちょっと貸しなさいよ!』
「…っ、みぃちゃん?」
あたしは強引に奴の携帯を奪いとった。