ラブ★シックネス
『…っ、だって、そうじゃん!』
アイツの冷たい視線が、あたしの睫に突き刺さるように感じる。
『モテて、勉強もできて。』
「……。」
『色んな女の子が、颯のことが大好きで。』
だって、こんなの。
もしあたしが、アイツだったら。
自分のことが大好きになるに決まってる。
「…バカだなぁ、みぃちゃんは。」
フッ、と。
アイツが髪をかきむしりながら、苦々しく微笑んだ。
「女の子が本当に、俺のこと好きなわけないじゃん。」
…ねぇ、颯。
アンタ一体、何言ってるの…?