ラブ★シックネス
『甘ったれてるんじゃないよ!』
「……。」
あたしは、慰めたり、傷を一緒に分かち合ってあげるほど、優しくない。
「みぃちゃん…。」
だって、本当はアイツもわかってる。
自分が真剣じゃないから、女の子も真剣になってくれないこと。
だからこそ、自分が一生懸命にならなきゃいけないこと、ちゃんと、知っている。
『…っ、たまには傷ついてこいよ、ばーっか!』
「……。」
―…いつの間にか、あたしの方が身をのり出していた。
力が入ってしまったのか、手には先ほどやっていたワークが筒状になって、手のひらに丸み込まれてる。