ラブ★シックネス
ねぇ、颯。
アンタが真剣にならない限り、女の子は動かないよ。
女の子も、変わってくれないよ。
『…アンタも、自分で気づいてるんでしょ?』
「……。」
『あたしなんか相手してる暇ない、って。
ちゃんと真っ直ぐに1人の女の子を愛してあげなよ。』
「……。」
そしたら、アンタが一生懸命になった時。
あたしはちゃんと、アンタを応援してあげるから。
だから、当たってくだけてこい、颯。
「……。」
あたしが意気込んで力説しているのをよそに、アイツはずっと黙り込んでいた。
何かを考え込んでるかのように、唇を頑なに閉ざして。
たまに、力なく笑う。