ラブ★シックネス
「…そうだね、俺も一生懸命にならなくちゃ。」
……あぁ、なんか府に落ちないな。
これだけあたしが背中を押してやったのに、なぜかアイツの笑顔は作り物に見えて。
なんでこんなにも、痛々しく笑っているんだ。
『……。』
―…あたしはまだ、知らなかった。
アイツの闇に、勝手に限界をつけて。
踏み入るのを、拒否して。
アイツの心の光が薄れているのを、あたしはまだ知らない。
「…ねぇ、みぃちゃん。」
ゆっくり、ゆっくりと。
開かれたのは、いつものアイツの、チャラチャラした声色。
いつも以上に感情が読めない気がしたのは、一体なぜなんだろう。