ラブ★シックネス
だからあたし、考えないようにすることにしたんだ。
無駄にアイツの心に踏み入ったりしない。
多分、知ってるようで知らないくらいの関係が、あたしたちにはちょうどいいから。
「…じゃあ次、この文、訳してみよっか。」
『そ、そうだね!』
―…でも、遅すぎたんだ。
確かにあたしたちは、知ってるようで知らない、そんな関係がちょうどよかったのかもしれないけど。
知ってしまったあとには、もう元には戻れない。