ラブ★シックネス
⇒夢の話を語ろうか。
『あ、あのさ…!』
パッ、パッと、嫌な空気をこの場から振り払うように。
無駄に激しく手ぶりをして、アイツに話しかけるあたし。
だけど、話す内容とか全然考えてなかったから、何を話せばいいかわからなくて。
ほぼ勢い任せに飛び出したのは、こんな言葉だった。
『颯って、英語教えるの上手いね!』
……あぁ、あたしったら。
一体なんてことを口走ってるんだ。
「えっ…?」
ほら、どんな言葉が来ても上手くやり過ごすことができるアイツでさえ、面を食らったような顔してるし。