ラブ★シックネス
『へっ…?』
突然のことに、戸惑いを隠せないあたし。
“ありがとう”って、なに。
あたし、ありがとうって言われるようなことしてないし。
ちょっとしたパニック状態に陥っているあたしを差し置き、アイツはおもむろに口を開く。
「…俺さ、小さいころから洋楽とか好きじゃん?」
『う、うん…』
「だから俺、その影響で英語も好きなんだ。」
『へー、そうなんだ。』
…誰もそんなこと聞いてないし。
珍しく相手を気にせず語り始めたアイツに、あたしはどう対応していいかわからない。