ラブ★シックネス
『……っ』
―…なんで。
なんで、こんなにも優しいの。
悪いのはあたしなのに。
アイツは全然、悪くないのに。
ごめんって、申し訳なさそうに微笑んでくれて。
あたしの髪を、なだらかに撫でてくれる。
―…ばっかみたい。
今更、アイツを取り巻く女の子の気持ちがわかるなんて。
『…ここっ!ここがわからないの…っ!』
相変わらず、アイツのことを直視できないあたしは、ポンポンとわからないとこを指で叩く。