ラブ★シックネス



苦しいくらいの、抱擁。


アイツのワイシャツと触れあう、あたしのおでこに、
そして、鼻をかすめる、颯の家の香り。



今までで一番近くって、今までで一番、颯を強く感じる。



こんなにも、颯の体温は温かいだ。
こんなにも、颯の腕は力強いんだ。



まるで、2人が1人になったような。
今までは知らなかった、感覚。



「…みぃちゃん。」

『……。』



ねぇ、もうわからないよ。
頭が、ついていかない。



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