ラブ★シックネス
「…みぃちゃん、聞いて。」
そう言って、抱きしめられる颯の腕が、より一層強くなる。
颯のワイシャツさえ暗くて見えない視界の中で、あたしは自分のスカートの裾をギュッと握った。
「俺、みぃちゃんがずっと前から大好きだったよ。」
…なんで、また。
なんでまた、“幼なじみ”を壊そうとするの…。
『嘘でしょ…。』
嘘だと言って、明るく笑ってよ。
“みぃちゃんを10日で落とします”
あのノリで言ってくれれば、嘘だって簡単に信じたのに。