ラブ★シックネス



だからあたしは、申し訳ないけど先生なんかの相手してる暇ない。



あからさま嫌な顔をして先生を見据えるあたしに、ご機嫌な先生が口を開いたのは、一瞬颯のことを忘れてしまうくらいのものだった。



「再テスト、合格だったぞ。」

『へっ…?』

「72点で悠々合格。…よく頑張ったな。」

『うそ…っ』



先生の手に握られているテストを慌てて奪い取り、胸の前に持ってくるあたし。



……本当だ!

72点。どうしよう、嬉しい!
こんな良い点数取ったの初めてなんだけど!



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