ラブ★シックネス



なんだか、泣きたくなってくる。



颯のにこやかな笑みは、なんだか距離を取られたかのように感じられて。


あたしも結局、他の女の子と一緒なんだと思った。

颯の中の“特別な女の子”じゃなくなったような気がしたの。




『…っ、バカじゃないの?』



あたしから、逃げられるわけないじゃん。


だって、ずっと一緒にいたんだもん。
ずっと、隣で颯のことを見ていたんだから。



あたしにとって颯は“特別”だから。



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