ラブ★シックネス
優しそうな、笑顔だった。
その微笑みであたしを包み込んでくれるような、“トクベツ”な笑顔。
「みぃちゃん、目を閉じて?」
―…それは、お別れの合図。
言われた通りに、素直に目を閉じて。
しばらく経った後に、一瞬だけ降りてきた、触れるだけの、キス。
「――すぐに、また会えるよ。」
そう言って、あたしの髪を柔らかく撫でた颯は。
…ゆっくりと背中を向け、去って行ったのでした。
メニュー