ラブ★シックネス
「…みぃちゃんは、可愛いね。」
フッ、って。
息を吹くように、お馴染みの笑顔で笑って。
他の女の子を差し置いて、あたしだけの前に来てくれる。
勢い余って涙を流してるあたしは、いつの間にかクラスの注目の的となっていた。
『…なっ。』
「そんなに、俺と会いたかったんだ。」
―…あぁ、ムカつく。
やっぱりあたしは、颯には適わない。
『あ、会いたいとか思ってないし!』
しどろもどろになりながら、近づいてきた颯から一歩たじろぐあたし。