ラブ★シックネス



『~~っ、離しなさいよ!』



こんなことしてくれるから、あたしはまた、何も言えなくなる。


しばらくは呆然としていたギャラリーは、いつの間にか冷やかしに変わっていて。


顔をゆで卵みたいにさせるあたしは、一生懸命顔を背けて颯から逃げるフリをしたけど。



久しぶりに感じた颯の家の香りに、あたしはギュゥッと、みんなに見えないとこで颯のワイシャツの裾を握りしめていた。























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