ラブ★シックネス
もう一度、ゆっくりと机に顔を埋めた。
鼻を刺激するのは、古臭い机の匂い。甘ったるいアイツの香りは、どこかに消えた。
「颯くーん!」
「あ、真子ちゃん、沙耶ちゃん。」
どこからか、アイツを呼ぶ女の子の声が聞こえる。
きっとアイツは、満面な笑みを浮かべながら、女の子と喋り始めるんだろうなって。
考えることもなくわかってしまうあたしは、自嘲気味に笑うしかできなかった。
「一緒にお喋りしようよ~。」
…つうか、本当に一体なんなんだ。