ラブ★シックネス
『アンタ今まで、何人の女の子たちと付き合ってきたわけ?』
「あ、もしかして、みぃちゃん、嫉妬?」
『違うから!』
そう言って、冗談が酷すぎるアイツの肩を、思いっきり叩く。
アイツは、いつもと同じアイツに戻っている気がした。
『良いから早く言って!』
『ほら、早く。』と口先で急かしながら、アイツからあたしの少女漫画を奪いとる。
ったく、アイツは。あたしの話なんか聞こうともしないで、漫画を読み続けるんだから。
自分の質問は答えないとしつこいくせに、あたしの質問はこれだから、困ったものだ。