ラブ★シックネス
「んー、数えきれないけど、20人くらい?」
『うわー。』
マンガを取られたことに、若干拗ねながらも。
アイツは指折り数えて、質問に答えてくれる。
予想はしてたけど、改めて聞くと嫌な答えに、怪訝そうに眉を寄せるあたし。
アイツの答えに引きながらも、あたしは一番聞きたかった質問を口にした。
『じゃあ、その中で、本気だったのはどれくらい?』
―…ずっと、気になっていた。
アイツが女の子とたくさん付き合っていたのは知ってたけど、その中身を知ることはなかったから。