ラブ★シックネス
気まずくはないけど、心地よくはない。
気心を知れた関係ではあるけど、安心するとか、そう言った感情とは違う。
言葉には表現できない、なんとも言えぬ空間。
アイツのことは、なんだかんだ言ってるけど、嫌いじゃなくて。
それでも、恋愛に発展したいとか、そんなものは一切ない。
この時のあたしは、このままの関係を築いていきたいと。
何も変わってほしくないと、思っていたんだ。
「……あっ。」
ピリリリリッ…、と。
アイツの携帯が小さく点滅し、陽気なメロディーがラジカセの音楽と調和した。