ラブ★シックネス
好きだけど、その気持ちが届くことがないことなんか、知っている。
誰よりも、近くで彼を見ていて。
誰よりも、触れ合っていたつもりだったから。
そんなあたしが、先輩の気持ちに気づかないはずが、ない。
それでも先輩を好きでいることを止めず、離れることができないあたしは、諦めが悪いのだろうか。
「みぃちゃん。」
『……。』
「みーぃっちゃん!」
……バッ、と。
夢の世界から抜け出したかのように、我に返って、目が覚めた。