ラブ★シックネス
彼氏がいると読んで、リア充。
そんなリア充なあたしは、アイツとデートしてる暇などない。
『だって明日は、先輩とのデートの先約が入ってるんだもの!』
「へぇ~。」
『だから、デート件は取り消して』、と。
くるんとアイツに姿勢をむき直し、強めな口調で自分の意見を主張する。
その拍子に視界の真ん中へと映ったアイツは、いつもと変わらぬ様子で微笑んでいた。
「………で?」
『えっ?』
「拒否権はなしって、言ったはずだけど。」
まだそれを、ほじくり返すんですか。