ラブ★シックネス
正直、あたしはそんなアイツが大嫌いだ。
だらしがなくて。
女の子を弄んで。
女の子を1人に絞れないような男は、女の子の敵のようなものだから。
『だいたい、アンタが田中くんを怒らせ…っ』
「うるっっっさい!」
―…あたしの心の叫びは、その何倍もうるさいハゲ先生に遮られた。
「『えっ…。』」
思わず、アイツと声がハモる。
2人同時に横に振り向いたら、すぐ側に仁王立ちしたハゲ先生が立っていた。