ラブ★シックネス
「…みぃちゃん?」
あたしの指先と表情がフリーズしたのに、アイツが気づいて。
少しだけ驚いた素振りを見せてから、あたしに焦ったように近づいてくる。
こういう風に心配してくれたりして、アイツはなんだかんだで優しいから。
本当は、アイツのこと、嫌いじゃない。…本当は。
『…ねぇ。』
「……うん。」
『先輩、明日用事が入ったから、デート出来ないんだって。』
「……。」
本当、なんでこんなにもタイミングが良すぎるんだ。