刹那
「昂にぃちゃん、」
「何?唯ちゃん」
唯が話し掛ければ
いつも優しい顔して答えてくれる。
「昂にぃちゃんのお家行きたい」
これが最初のお願いだったかな。
「いいよ♪(にっこり)
でも兄さん達いるかもしれないし、
土曜だから父さんいるかもしれないけど、
唯ちゃん平気?」
大人の男の人が苦手な唯を昂にぃちゃんは心配してくれたよね。
「ん゙〜;
昂にぃちゃん、傍居てくれる?」
不安だった唯は、この時涙目で、、、。
そんな唯に、
「うん。いるよ?」
って頭なでなでしてくれたよね。
魁にぃちゃんと瞬にぃちゃんに
出会うことになったのも、
全部ここからはじまったんだよね。
この時唯は5才、魁にぃは11才、瞬にぃ9才、昂にぃ7才だった。