愛LOVE…
一瞬呆然とその場に立ち尽くしてしまったが、すぐに思い直して彼の後を追った。

「ったく、あいつってば調子いいんだから!ちょっと直哉、あんた……え?」

廊下のつきあたりで曲がろうとした時、直哉の後ろ姿と一緒に、見知らぬ女の子の姿も発見してしまった。

それも二人で何か話しているようで、あたしは思わず怒鳴るのをやめ、隠れて様子をうかがう事にした。
< 10 / 66 >

この作品をシェア

pagetop