愛LOVE…
「直哉がおまえ達の部屋に進入しようものなら、俺が奴をとっちめてやるよ」
先程まで黙って聞いていたお兄は、直接ペットボトルから野菜ジュースを飲みながら話しに入ってきた。
「お兄汚い。きっとボトルん中で菌が繁殖してるよ。つうか、お兄より直ちゃんのが強そうじゃない?背高いし」
「……」
そんな清花の心ない言葉に、お兄は一気に沈んでしまった。
お兄は昔から、直哉の方が背が高い事を気にしているのだ。かわいそうに。
それにしても清花の悪気のない毒舌はいったい誰に似たのだろうか。
「とにかくさ、お姉達喧嘩するならあたしにとばっちり来ないようにしてね。ごちそさま」
言いたい事だけを言うと、清花は食べ終わった食器を食洗機に入れ、部屋に戻って行った。
実は一番末っ子の清花が、この家の中では一番しっかりしていたりする。
「どうせ俺なんか……俺なんか」
お兄はまだショックから抜けきれずに、うつむいて独り言をブツブツと呟いている。
ちなみにお兄もどちらかと言えばカッコ悪い方ではない。
ただ、身長が直哉とは10センチ程差がある為にそれが彼のコンプレックスになっているのだ。
先程まで黙って聞いていたお兄は、直接ペットボトルから野菜ジュースを飲みながら話しに入ってきた。
「お兄汚い。きっとボトルん中で菌が繁殖してるよ。つうか、お兄より直ちゃんのが強そうじゃない?背高いし」
「……」
そんな清花の心ない言葉に、お兄は一気に沈んでしまった。
お兄は昔から、直哉の方が背が高い事を気にしているのだ。かわいそうに。
それにしても清花の悪気のない毒舌はいったい誰に似たのだろうか。
「とにかくさ、お姉達喧嘩するならあたしにとばっちり来ないようにしてね。ごちそさま」
言いたい事だけを言うと、清花は食べ終わった食器を食洗機に入れ、部屋に戻って行った。
実は一番末っ子の清花が、この家の中では一番しっかりしていたりする。
「どうせ俺なんか……俺なんか」
お兄はまだショックから抜けきれずに、うつむいて独り言をブツブツと呟いている。
ちなみにお兄もどちらかと言えばカッコ悪い方ではない。
ただ、身長が直哉とは10センチ程差がある為にそれが彼のコンプレックスになっているのだ。