愛LOVE…
「何よあんた。もしかして相原に欲情した経験あり?」
そんなあたしを不振に思ったさくらが、ニヤニヤ顔で聞いてきた。
「ま、まさか」
なんて知らないふりをしたのだが、実はあたしには十分思い当たる事があったりする。
それはあたしと直哉が小学校低学年の頃、二人で直哉の家の軒下でひなたぼっこをしていていつの間にか直哉が寝てしまった時だった。
あたしは彼のその寝顔があまりに可愛くて、ついキスしてしまったのだ。
決してそんなつもりはなかったのに、だ。
きっと直哉からは、女の子を魅了させてしまうフェロモンのようなものが分泌されているに違いない。
……なんて、真実は直哉を思う気持ちが暴走してしまっただけだという事に、あたしは気づいていなかった。
あたしは机の横にぶら下げたスクールバッグから、取り出したペットボトルのお茶を飲みながら、そんな回想に浸っていた。
そんなあたしを不振に思ったさくらが、ニヤニヤ顔で聞いてきた。
「ま、まさか」
なんて知らないふりをしたのだが、実はあたしには十分思い当たる事があったりする。
それはあたしと直哉が小学校低学年の頃、二人で直哉の家の軒下でひなたぼっこをしていていつの間にか直哉が寝てしまった時だった。
あたしは彼のその寝顔があまりに可愛くて、ついキスしてしまったのだ。
決してそんなつもりはなかったのに、だ。
きっと直哉からは、女の子を魅了させてしまうフェロモンのようなものが分泌されているに違いない。
……なんて、真実は直哉を思う気持ちが暴走してしまっただけだという事に、あたしは気づいていなかった。
あたしは机の横にぶら下げたスクールバッグから、取り出したペットボトルのお茶を飲みながら、そんな回想に浸っていた。