愛LOVE…
切ない告白
「俺、入学当初から綾峰さんの事気になってたんだ。直哉が女子にキャーキャー騒がれてても君はいつも堂々と直哉の横をキープしていただろう。なのに、そんな女子に文句を言わせないくらい君達はお似合いのカップルって言われてんだ」
――そんなの、知らなかった。
でも、確かに直哉の親衛隊っぽい子達から直接何か言われたり、危害を加えられたりする事は今まで一度だってなかった。
「みんな綾峰さんの人柄を買ってたんだよ。でもね、俺は最初、そんな綾峰さんと直哉みたいな適当人間が一緒にいる事が許せなかったんだよね」
――適当人間って……確かに否定できないけど。
「だけど、今年同じクラスで直哉と仲良くなって、奴のいいところも見えてきたんだ。だから、本当は綾峰さんに告白なんてするつもりじゃなかったんだ。諦めようと思ったくらい」
加村君の手に力が入る。
――そんなの、知らなかった。
でも、確かに直哉の親衛隊っぽい子達から直接何か言われたり、危害を加えられたりする事は今まで一度だってなかった。
「みんな綾峰さんの人柄を買ってたんだよ。でもね、俺は最初、そんな綾峰さんと直哉みたいな適当人間が一緒にいる事が許せなかったんだよね」
――適当人間って……確かに否定できないけど。
「だけど、今年同じクラスで直哉と仲良くなって、奴のいいところも見えてきたんだ。だから、本当は綾峰さんに告白なんてするつもりじゃなかったんだ。諦めようと思ったくらい」
加村君の手に力が入る。