社長の溺愛
出逢い
「社長、本日のスケジュールのご確認をさせていただきます。 本日は9時からEdenの取材、2時からサンプル確認と会議が入っています。」
「ああ、ありがとう藤崎さん」
「…いえ、失礼します」
少し頬を赤く染めた秘書が社長室から足音を遠のける
と同時に俺からはため息混じりの息が漏れる
ここはファッションブランド『Wing』本社
俺が社長になるまでは倒産寸前だったが、今では日本経済を支えるほどの威力を持っている
まぁ、親父が風邪をこじらせたから長い間会社を任されていただけだったんだか、節目だとかなんとかでそのまま押し付けられたわけだ
俺の名前は朝倉慎
若干23にして社長を親父から任され、独特のセンスが受けたとかなんとかでテレビや雑誌によく声をかけられる
24歳の今、社長の仕事には慣れたが、何がいいのか近寄ってくる女に嫌気が刺す毎日を送ってる
俺はカテゴリーで言うと『イケメン社長』らしく、まぁ昔からわりと女に不自由はしなかった
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