社長の溺愛
気持ち



その後、マンションに帰ると翼は安堵のため息を漏らしていた

下着だけだった彼女を風呂に促して、いつものように乾かしてやる


さっき寝たせいか翼はうとうともせずに黙ってされるがままにしていた


それから二人で料理をして、一緒に食べる


終始、不安気だった翼は気を抜くとすぐに涙目になって震えていた


俺はその度に小さい子をあやすように抱っこして「大丈夫だ」といい続けた



夜、隣に翼がいることを確認してやっと安心できた俺がいた


翼を早く安心させたいと思っていたはずだが、きっとそうじゃなくて俺が翼がいないと安心できないんだ



改めて翼への想いを実感した




その夜、久々に夢をみた


『つーちゃん、絶対に迎えに行くから』


『うん!しーくんのこと待ってるね!』


幼い俺と、約束したはずのあの子の夢だった




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