社長の溺愛
好きとか嫌いとか
「おはよう」
「ん…おはよ」
ベッドのなかで朝の挨拶を済ませた俺たちは二人でキッチンへと向かう
「……翼」
「ん…なぁに?」
『なぁに』って…可愛すぎだろ…
どんだけ可愛くなるつもりだろうか…この可愛すぎる仔猫ちゃんは…
じゃなくて…
「今週は学校休んでな?」
今週はあと2日、登校しなくては行けないがさすがに昨日の今日で1人にできない
第一、制服だって昨日発注したばかりだ
翼は会社に連れていく
「うん、わかった…ごめんなさい」
翼はすこし哀しそうな表情を見せたが、直ぐに返事をした
「翼…謝らなくていいよ」
昨日から俺に迷惑をかけてるんじゃないかと何かと謝る翼
それほど俺に興味を持ってくれたと素敵な解釈でもすればいいが、俺の脳は違う
笑ってほしいとばかりを考えている