社長の溺愛



目に映った翼は綺麗な笑顔を浮かべていた


それは作り笑顔なんかでも



苦笑いなんかでもなく



綺麗な、純粋な




俺が見たかった




その笑顔だった




「慎…お仕事やりたい…!」



あまりに美しく綺麗な笑顔に吸い込まれてしまった


翼の声だけが脳に響いた



だけど返事はできなくてその代わりに身体が反応した


俺の腕は目の前の天使を抱き締めた



優しく、優しく


だけど強く




抱き締めた






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