社長の溺愛



柔らかい香りのする翼の首筋に顔を埋めるように抱き締める


「慎…?どうしたの…?」


なんの抵抗もないような彼女は俺に擦り寄ってくる


あぁ、愛しい


本当に愛しくて堪らない



「慎…、ご飯作らなくちゃダメだよ…?」


「ん、わかってるよ」


「慎…?」



わかってるなんて言っておきながらなかなか離れない俺を不思議に思ってるようだ



「なぁ、翼」


耳元で喋っているせいかほんの少し翼の身体が反応している


「なに?」


「一緒に仕事しような」


「うん、慎も幸弘くんもいるから…頑張る…」



幸弘はいらないが…まぁいいだろう



「無理はするなよ…?」


「………うん」



随分返事が遅いな、これは見張っとかないとな…


まぁ俺が一緒にいたいだけだがな?




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